新平家物語

春は春とろくに楽しまぬうち早くも梅雨入りだそうで 、どうせ休みも無いけど何だかなあであります  

 

かくばかり 偽り多き 世の中に この可愛さは 誠なりけり

 

姪っ子が長男君を生み参らせて二週間ほど。

 

 よく寝れば 寝るとて覗く 枕元

 

本当に寝てるだけでも見ていて飽きないものであります。

でも時々動くともっと可愛い 

 

あたくしも坊主二人育てましたが今更ながらクリクリのお目目動かしてるの見ますと、ついこの間までお腹の中にいたことと今目の前にいることの何とも不思議な差異を感じてなりません。呼吸方からして違うわけで。

三時間おきの授乳で新人ママも大変ですが実家で、母親やかく申すあたくし大叔父も手伝う中産休もしっかりある大会社でもあり環境としては幸せと言えましょう。

だってね

 

今「新平家物語」聞いてるじゃないすか。

平治の乱の時の常盤御前なんてね、今若乙若牛若と三人の幼子抱えて戦乱の世に身の置き所も無く彷徨ったわけで。

しかも牛若はまだ乳飲み子っすよ。

母さえ食いかねてろくに出ない乳にむずがっては泣き疲れに寝て、これが後の源九郎義経ですからね。

特に男の子は生まれても半分は子どものうちに死んでしまったあの時代にようも育ったものかは。

 

新平家にかぶれて赤ん坊を小殿だの和子様だのと呼んでいるあたくし、この小さき者の上に戦乱も地震も無くとは思えぬ今の時代なれど出来るだけ幸多かれと願ってやまないのであります。