ジャイアン流

ようやくいくらかですが暖かくなってきましたね。

春が待ち遠しいっす 

 

よくお話します足掛け50年にもなろうかという付き合いの相棒N部君がセカンドライフを始めましてそろそろ一か月、秘密基地に定めた飯能の新居に昨日お泊りしてまいりました。

しつこく言う通り弊社手が無く従ってあたくしは時間が無く、それでもやりくりして行こうというのは既に訪れてる方はいるけれど最初に泊まるのは俺だ!という、なんつうんでしょう一番は自分だぜ的男の嫉妬みたいな?
 
幸いネット注文が一段落しているので午前中に仕事終えられまして、お肉とお土産とザックにギターを積み込み出かければ春を思わせる晴天の暖かな空気で、圏央道を青梅で降りて山に入ればそこここに梅の花が咲き仕事漬けでカチカチだった心がほぐれていくようでありました。
 
一時間半ほどでたどり着いたN部ハウスは一度引越しの手伝いで来た時に比べると見違えるほどきれいになっており、新しい畳の香りもきれいに張られた障子から入る光も心地よくちょっとした調度や照明器具など趣味の良さを伺わせまして感心させられることしきりでございました。
 

 

 

先ずは温泉というわけで歩いて行けるさわらびの湯へ車で行きまして、露天風呂で手足伸ばしながらすぐ下を行く渓流の音など聞きつつ青空を眺めてひと時。

二週に一度くらい来ると言ってましたがこんなところが近所かよ!という。
 
 

薪を取りに行くという奴の留守にお先の一杯。

隣近所を気にしなくていいので気分良くでギターの弾き語りしながら留守番しておりました。
 
 

やがて日も傾きまして薪ストーブに火が入り、起こした炭が囲炉裏にくべられれば宴会の始まりであります。

 

 

 

 

 

この日のメインは日本三大地鶏の食べ比べ、すなわち比内地鶏、名古屋コーチン、薩摩しゃもという。

 

 

 

ストーブで焼いた骨付き豚ロースも余熱でふっくらでありました。



 
長年付き合っても話は不思議に尽きませんが還暦の二人としては自然懐古譚が多くなり、そういや15の年初めて目の前の名栗川を下ったゴムボート旅の最後ヘロヘロでたどり着いた人気のない飯能駅の待合室で、夜の早い町で唯一買えたあんパン一個を半分こして食べたっけなあなんて。
普段は聞こえるという向かいの山からのフクロウの声が無く残念でしたが、ただ薪ストーブの薪が時折はぜる静けさの中実に結構な夜を過ごしたんであります。
 
 
 
そんな羨ましいことづくめの豊かな暮らしを後に悲しいかな帰って仕事をせねばならず、翌朝五時に起きて帰る道々考えたんでありますよ。
よく別荘は持ったけど行くたび掃除で半日終わるなんてことを聞きますが、そうだ、あの家をあたくしの別荘と考えればN部君は住み込みの管理人であると。
ジャイアン流の言い方でいけばのび太のものは俺のもの、N部のものも俺のもの。
だってアンパン分け合った仲じゃん、家半分くれたってよくね?