二人乗り

なんだか暮らしくないんであります。

お肉もあんまし売れません 

 

相変わらず掃除の時にみっち部長セレクトのヤザワを流しております。

タイトル知らないんですが 
 
 ♪ 何も見えない~ 明日はどっちだ~ 風は吠え雨に巻かれ 視界ゼロのぎりぎりさ ♪
 
で始まる曲がありまして、どうやらバイクに彼女をのっけて台風の中を疾走する男のようであります。
何やらやたらとハイテンションでベイビ~!を連発したあげく
 
 ♪ 愛していると叫んでくれ この嵐の中で~ ♪
 
まさに雪やコンコに喜んで庭駆けまわる犬状態の男 
いやいやそれどころじゃなく事故らないで目的地まで行きなさいって話であります。
目的地あればだけど。
それ以前の問題として
 
 ♪ 頬を当ててしがみつけ 心配はいらないぜ! ♪
 
という詩。
女の子に引っ付かれたいという気持ちは分かりますけどこれダメなんすよ。
 
相棒N部君が大型バイクの免許を取ったのはまだ我々十代の頃であったかと記憶しております。
現在のように教習所で習えば取れるようなものではなく、当時限定解除するには本試験場で厳格なる審査を受けねばなりませんでした。
暴走族全盛期のその頃はバイク=不良のイメージが強く、試験官である強面の現役警察官は「そう簡単には取らせてやらねえぜ、おめえらよ」ってな感じ。
先ずコース完走させてもらうまでに何回も落とされ、合格までの回数だけで言えば司法試験並みであったという。
ですからちょいと悪ぶったあんちゃんの中にあっても大型持ってると言えば一目もニ目も置かれる一種のステイタスでありました。
 
で、さっそくバイトして買ったGPZ750を転がして夜更けにやって来たN部君、これからOK川の白バイ練習場に練習行くから乗っかれと言う。
その時分タンデムだの二ケツだのの言葉はあまり出回っておらず、単に二人乗りつうてましてかね。
ここですよ。「頬を当ててしがみつけ」だと振り落とされるから左手でベルト、右手てフレーム掴んでろってんで。
そりゃあたくしとしても野郎の背中に頬なんぞ当てたくないっすからね。
 
走り出したらあなた、いや怖いのなんの!
40年以上前で時効でしょうから言いますけど夜中の大宮バイパスを140キロくらいでぶっ飛ばしやがってね、特にスタート時のフル加速なんざもう 
 
とはいえこの時の経験値か、後にあたくしもホンダリード(50ccの原チャリ)を駆って秩父近辺では「定峰峠の幻」と異名をとる街道レーサーになったことでございました。
ウソウソ! 笹目橋のガード下で転んで泣いてたくらいのもんよ。
 
でははるか昔の事ですが今奴に言おう!
N部君、せっかく新車乗らしてくれたのに(無人のコース内だから免許関係なし)立ち
ゴケしてぐみんなたい。