米騒動

直売会でお世話になっております大吉ファームさんは福島のお米農家であります。

本業の他にお仲間のネットワークから野菜や果物など、それも量販店とは全く違う専門農家さんならではの美味しい食材を旬に合わせてお持ちいただいております。

YouTube上では百人百様といった感じに様々語られております昨今の米騒動?に関して現場からの声をいただきたくインタビュー形式の動画を撮ろうと思ってたところ、あの篠突く雨にもかかわらずほとんどお客さんが途切れず来ていただけてありがたいやら時間が取れませんでした。

したところがお疲れの帰路旦那さんから奥方への口述筆記で早速書いていただけたのでそのまんま転記させていただきます。

 


昨年からお米高騰の原因について様々な犯人説が言われてきましたが、
私の知る限りの情報と推測から、今現在は以下の流れでお米の高騰が起きていると考えています。


2023年(R5)
猛暑で、米の収量及び品質の低下。
 ↓
2024年(R6)
夏頃に米不足。
前年程ではないが、猛暑で米の収量及び品質の低下。

:上記の様に、そもそも玄米での収穫量減りが需要にギリギリの状況で、
品質の低下したお米を精米すると、通常の玄米では精米歩合が約9割のところが8割~6割と低下してしまい。結果、〔生産量(玄米)では足りているのに供給量(白米)では不足している〕ということになったと思います。
「足りないかも」と聞けば後はトイレットペーパーを買い貯めしたのと同じ説明不要のよくある状況です。


まとめると、高騰の原因は
①異常気象(猛暑)
②作況指数が供給量とイコールではない。
③その他の原因と言われているものは、幹に付いている枝葉のようなもの。

対策としては
①の異常気象は、黒潮の蛇行が収まりそうとの観測があり、自然まかせですが猛暑が和らぐのではないかと思います。
②は政府の統計データの計算方法を実情に合わせて変えれば良いと思います。人間が作った計算式ならば人間が変えられるハズです。

 
 
 
とのこと。
 
あたくしの聞きかじりで減反政策による絶対量の不足についてお聞きしたところ、量に関しては上述のごとく玄米の重量ベースでは一応満たしているものの歩留まりを考えると慢性的に足りない状態であり、とはいえ農家さんそれぞれ好きなだけ作ったとすると過剰供給により価格が暴落し小規模であるほど存続できなくなる。
故に必ずしもそれがマイナスにだけ働いているわけではないと。
 
保証厚くすると補助金だよりで実労おろそかにするとの話には奥さん怒ってました。
 
 百姓のDNA(原文ママ)なめてんじゃねえっ!