金遣い

花散らしの雨。桜が可哀そうじゃ! 

 

週末レトロなお蕎麦屋さんに行ったお話をいたしました。ちょこっと待ってる時ここは絶対現金のみだと思い財布を見たら9千円ありましたが足りないと困るのでコンビニで下ろそうと思ってるうちに呼ばれてしまいお店に入りました。

お品書き見るとおつまみは700円とかなのでちょい飲みでお蕎麦食べるくらいなら十分足りるけど、そもそも二人分とはいえ町場の蕎麦屋で昼めし食うのにどんだけかかると思ってんだ?と、改めて己の金銭感覚の変貌を考えたんであります。

 

まだ家庭が平和な若い頃こづかい三万をやりくりしては時代的にも盛んだった飲み会に参加し、時にはひとり飲みもしてましたがそういう場合飲み食いしたものの値段を頭で足しては後いくらは使えるとか計算しておりました。

そんなある時地元に古い魚屋を改造してそこの倅が始めた小売兼飲み屋ってのに行った時の話。

カウンターの客はあたくしともう一人若い男の二人で、焼いたサンマを食べ終えたその男が未練そうに骨に残った身をこそげながらマスターに「ビールはいくらですか?」と。

値段聞いても注文するでもなくしばしサンマいじってた後悄然とした様子で帰っていき、あいつビール飲む金なかったのかなあ一杯やっても良かったか?でも俺の分減っちゃうしなどと考えてはいつか金の心配なく飲めるようになりたいと強く願ったことでございました。

 

シングルアゲインとなり坊主の学費も住宅ローンも終わった今その頃の思いを遂げるかのように好きなもんを好きなように飲み食いしておりまして、なんつっても貯蓄という概念を持たず経費使えるような会社でもないため金はすべて自腹であるだけ使っちまうという。

言うても高級店入りびたりとかではなく地元中心に個人店回るくらいで知れたもの。

それでもやたら満ち足りておりまして、あるわきゃないがたとえ何億円手に入ったとしてもこれは変わらないと思うんでありますよ。

だってね 外食じゃなくても

帰りのスーパーで揃えた材料でその日食いたいもん作り、風呂上がって一人の食卓に着いて足元にはお茶々さん。

赤星の栓抜くときの満ち足りた思いは何物にも代えられないといつも思わず笑っておりますよ。

青雲の志に燃えた若き日の想いは遂げられなかったけど幸せだなあ。

何か小さくまとまっちゃったけどさ。