音に感じる

冷たい空気が下にたまり雲が蓋をしてしまう関係だとか言いますが、冬の夜というのはやけに遠くの音が聞こえたりいたします。子供の頃寝ていて布団の中でずいぶん離れた場所にある踏切の音など聞こえますと、寒さと相まってそぞろ旅情を誘われ胸がキュンとしたもんであります。今からでは想像もつかないけど、あたくし空想癖のある夢見がちな少年でございましたなあ。

 

野中の一軒家のように公園の真ん中にあるニッコーでも春から秋にかけては花見客の騒めき、蝉時雨、虫の声と夜になってもなんとなく賑やかですが、冬の夜ともなればそんな物音も絶えて寂しいくらいでたまに聞こえるものと言えば梢を渡る風の音くらい。静かなものです。

なんですが夜が明けますとまだ暗いうちからこの時期特有の音がうるさいくらいに聞こえてまいります。何だと思います?

実はこれ落ち葉を吹き払って集めるための送風機の音なんであります。今って箒で掃いたりしないんですね。あれ結構やかましくてしかも毎朝のことですからね~。とはいえほっときゃ歩けなくなるくらい積もっちゃう訳で、公共のサービスとはありがたいものだと思います。

 

とはいえ人口減による減収で立ちゆかなくなる地方自治体が出始めてる現状を聞くにつけ、落ち葉の処理すらままならぬ未来がそこまできているのかと冬のせいだけではない寒気を覚えたりしますね。

なんつってるうちに自分が落ち葉になるんでしょうか。怖いわあ~ (^_^;)