昨日の続き

本読むのが好きでトイレとお風呂では欠かさず何かを呼んでまして、今読んでるこの本実に感動的なんであります。

 

 

先ほどは月面着陸の成功を裏で支えた人たちのエピソードを読みながら、思わずトイレで泣いてしまいました。

知ってました?月軌道ランデブー方式というのを発案したのって一番下っ端の技術者ジョン・ハウボルトという人で、NASAを率いた天才フォン・ブラウンですら馬鹿げた考えだと長く黙殺していたものを粘り強い説得の末ようやく認められたという。

更に人為ミスがあった場合にコンピューターをリカバリーするソフトウェアを開発したのもやはり無名のママエンジニアで、完璧に訓練された宇宙飛行士にミスなどないと罵声を浴びせられても信念を貫いたんですって。

でね、着陸が成功した時、場違いなVIPルームで鯱張ってたジョンを振り返ったフォン・ブラウンが一言「ジョン、ありがとう」って言ったんですよ~!泣いちゃうでしょこりゃ 

 

このあたり筆者の筆が冴えまくりなんでして、アポロ計画の成功は月面を歩いたたった12人の飛行士の力ではなく、関わった40万人に及ぶ無名の人々それぞれの不可能への挑戦という意志の力によるものなのだと。

それをよく表しているエピソードとしてこんな話が書いてあります。

NASAを視察に来たケネディ大統領がモップを手にした一人の老人に近づき問いかけます

 

 「あなたのここでの仕事は何ですか?」

 

 「はい大統領、わたしはここで月に人を送り込む手伝いをしております!」

 

何をなすためにそこにいるのか。その意志が統一されたときとてつもないエネルギーを生み出すんですね。

あたしゃ今問いたい!あんたたちゃ何をするためにそこにいるのか? と。