浪曲

客先の食事会にお呼ばれして一昨日は水天宮前におりましたが、昨夜は久しぶりに元?カヤッカー演芸部の活動で連チャン人形町に行ってまいりました。

 

 

活動といいましても毎度企画制作チケット取りの全てをいば師匠におんぶに抱っこで、あたしゃただついていくだけという。

しかし師匠のセレクトはいつも外れ無し!今回も大変すばらしい会でございました。

 

 

思いの外長く続いている落語ブームの中、神田松之亟の登場によって活況を呈しつつある講談。そして今年に入り弟子入り志願者が急増しているというのが浪曲なんでありまして、目端の利いた若い衆が次にくるのはこれだとばかり隙間見つけて売り出そうというんでありましょうか。

 

前二つに比べて浪曲という芸はアクが強いと申しましょうかクサいと申しましょうか、特に噺の半分を占める謡の節回しと発生が独得なんであります。

昔の言葉でサビのいった声と言いますが、ま、一昔前アメ横でお刺身売ってた魚屋さん?悪く申さばガマガエルの鳴き声のようなその声出せるようになるまでだけで十年かかろうかという。

 

しかしですよ、これがいいんであります。

枯れていながら高音域まで調子を上げてくるとなんとも艶がありまして、更に囃子方の三味線との掛け合いとくるともう鳥肌もん!

思わず掛け声のひとつも出ようかというくらいで。

 

今回いば師匠セレクトの玉川太福さんは講談で例えると現在の松之亟のような浪曲界を一人牽引する若手のホープだそうで、まくらから徐々に声が入ってきてドカン!とはじけるとこなんざあなた、あたしゃもしかすると浪曲一番好きかもって感じ。

 

ネタも定番中の定番「次郎長伝」の続きもの。

次回九月の続きも絶対に聞きに来ようと思いましたよ。

だってさあ

 

次郎長の代参で讃岐金毘羅山に詣でた帰り道、閻魔堂で都鳥一家の騙し討ちに倒れた森の石松の敵討ちですよ!

 

♪ 隣のおぉお~かかあ 質にぃい~入れてもおんぉを~ 行かねえって手はね~ぜえんええ~(浪曲調 ( *´艸`) )